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ウェットティッシュは、ある赤ん坊用品から生まれた?


今では、さまざまなメーカーから発売されて、生活必需品のひとつとなっているウェットティッシュ。
あの適度な水分を含んだティッシュは、ちょっと手を拭いたりする際に非常に便利です。
さて、このウェットティッシュ、実は物も容器も、ある赤ん坊用品が元になっているのです。
発売元は、和光堂というメーカー。
ここは、殺菌剤を染み込ませた幼児用の清浄綿を販売していましたが、消費者の母親の中に、これを使って手を拭いている人が多いことを知りました。
そこで、手軽に使えるおしぼりのようなものを作れば売れるだろうと考え、ティーパックなどに使う不織布(ふしょくふ)を材料にしたティッシュ型おしぼりの商品開発に乗り出したのです。
トイレットペーパーの芯を抜いて、内側から引っ張り出すような形のデザインはすぐに決まりましたが、残った問題が取り出し口でした。
そんなある日、開発担当者が何気なく自分の引き出しを開けると、偶然、自社製品である哺乳ビンの乳首が入っていたのです。
これを見た彼は、
「そうだ、この哺乳ビンの乳首のような形のある取り出し口ならばうまくいく!」
と、その解決法がひらめいたのです。
かくして、ウェットティッシュ第一号は「おしぼりウェッティー」の商品名で世に出ることとなりました。

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