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男は悪妻を持って哲学者になる? - 悪魔の代表にされたソクラテスの妻

ソクラテスの妻といえば、悪妻の代表のようにいわれています。
その名もクサンティッペと、響きからしていかにも悪そうですが、実際にはそれほどの悪妻ではなく、普通の女性だったともいわれています。
では、何故悪妻にされてしまったかといえば、ソクラテスが、彼女について残したといわれる言葉があるためです。
例えば、
「何はともあれ結婚したまえ。良妻を得れば幸福になるだろうし、悪妻ならば哲学者になるだろうから」
ソクラテス自身が哲学者なので、これは妻であるクサンティッペが悪妻だといっているようなもの。
この論法でいけば、偉大な哲学者であればあるほど、妻は悪妻度が高いということになります。
また、
「結婚した方がいいのか、しない方がいいのかと問われるならば、私はどちらにしても後悔すると答えるだろう」
ともいっています。
また、ある人から、
「何であんなひどい女と暮らしているんだい?」
と聞かれて、
「あれは荒っぽい馬みたいなもの。扱いに慣れればどんな馬でも簡単に乗りこなせるだろう。つまり、彼女といるとどんな人間でも平気でつきあえるようになるからね」
と答えたという話もあります。
ずいぶんないいようですが、なるほどと思える点もなくはありません。
こうした逸話(いつわ)は、後世の人の創作であるという話もありますし、真実はナゾですが、哲学者がいろいろと妻のせいにしていたのはきっと事実なのでしょう。

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カテゴリ:[雑学]