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テトラパック牛乳の優れたトコロは? - 紙にまったく無駄がなく、大量生産が可能

写真は、こちらからお借りしました。
「バナナは高級品だった」、などというと、年がバレてしまうことがあります。
牛乳の三角パックを知っている、というのもこれに近い話かもしれません。
その昔、懐かしい三角パック、テトラ牛乳とも呼ばれているものがありました。
どうということのないデザインですが、実はこの形は製造面と配達面から素晴らしい配慮がなされていたものです。
テトラパック牛乳には、製造面と配達面から素晴らしい配慮が
この牛乳の三角パックのノリづけ部分をはがして、広げてみると長方形になります。
細長いテープ状の紙を、この長方形の形に次々に切り、紙パックの形に丸めてノリづけさえすれば、簡単に三角パックが出来上がります。
紙にはまったく無駄がなく、機械を使った大量生産が可能だったというわけです。
一方、配達面においても優れていました。
三角パックを放射状に並べていけば、ちょうど6個で適度な隙間をもった正六角形ができます。
さらに、これに支えをつけて積み上げると、大量に運べたのです。
このパックが開発された背景には、当時社会問題となっていた公害の深刻化(しんこくか)があります。
乳業メーカーは、回収したびん容器の洗浄によって出る工場排水に頭を悩ませていました。
また、そのために使用する水や、電気使用量の削減(さくげん)などの観点からも、びん容器から紙容器への変更を図っていました。
また、この公害問題が食品の安全性、空き缶公害といった容器の問題にも波及する中で、「紙容器は清潔で安全な上に、空容器の処理も簡単で焼却(しょうきゃく)による公害も出ない」という特徴がきわめて高く評価され、三角パックの紙容器が世の中に普及していくこととなったのです。
しかしながら、ここまでいいことずくめの三角パック、どういうわけか最近ではめっきり見かけなくなってしまいました。
参考にしたサイト
日本における牛乳の三角パックの歴史
http://homepage3.nifty.com/tetratamami/pak/history/meitotetra.htm

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カテゴリ:[雑学]