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第1回オリンピック大会は、馬でマラソン中継をしたって本当?

近代オリンピック第1回のアテネ大会が開催されたのは1896年のことでした。
当時のギリシアは、政情不安なうえに、オリンピックへの理解もまだ高まっていませんでした。
が、いろいろな問題を克服して、ようやく開催の運びとなり、人々はこの世紀の祭典に熱狂しました。
大会の最終日を飾ったのは、第1回大会でも、やはりマラソンでした。
マラトンの古戦場からアテネの競技場まで、約40kmのコースを25人のランナーが走りました。
当時、通信技術はまだ発達していなかったため、競技の途中経過は騎馬兵によって伝えられました。
が、フランス、アメリカ、イギリスの選手の名前は次々と伝えられてくるのに、ギリシアの選手の名前はいっこうに報告されません。
スタンドのアテネ市民が失望にかられたとき、ゴールの7km手前で騎馬兵によって報告されたのが、ギリシアの無名選手ルイスの名前。
そして、そのルイス選手がついに競技場に入ってくると、熱狂は最高潮に達しました。
ギリシア親王や皇太子もフィールドに駆け降り、ルイス選手に並走してゴール。
オリンピックの父といわれるクーベルタンも、「私の生涯のうちで、これほど感激したことはない」と語ったということです。

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カテゴリ:[雑学]