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力士の「下がり」は何のためにある?

相撲中継を見ていて、力士のまわしの下でブラブラと揺れている「下がり」は、何のためについているのだろうと思ったことはありませんか?
この「下がり」は、実際何の役にも立っていないように見えますが、そのルーツを辿ってみると、昔はそれなりの役目があったのです。
ずばり、この「下がり」は、男性自身のふくらみを隠すためにあったのです。
それでは何故、あのようなヒモが? と 奇異に思われるかも知れません。
その昔、時の権力者の前で相撲を披露していた頃は、偉い人の前でフンドシ一丁姿というのは失礼にあたるということで、現在の化粧まわしのようなもので相撲をとっていました。
が、いくらなんでもそれでは相撲はとりにくい。
それで、時代とともに「下がり」は簡略化され、現在のような長い布をノリで細く固めた、すぐに取り外せるものになったというわけです。
そうなれば、今の「下がり」は形骸化したもので、何の役にも立っていないように見えるのは当然のことなのです。

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カテゴリ:[雑学]