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政治家の答弁にゴマカされないコツは? - 政治業界の「符牒」に注意

「符牒(ふちょう)」という、その世界だけにしか通用しない言葉があります。
例えば、寿司業界であれば、"しょうが"を"ガリ"、"しょう油"を"ムラサキ"などというのがそれです。
こうした符牒は、政治業界にも存在します。
まず、国会の答弁で、野党議員の提案に対して大臣がそれを「実行する」と言う場合、本当に実行するつもりなら、「実行(実施)いたします」という答えが返ってきます。
が、「対処します」また「善処(ぜんしょ)いたします」となると、実行する可能性は半分になります。
さらに、「検討いたします」「検討する必要があると思います」となると、まぁ、その場しのぎの個人的感想といった程度で、実行する可能性は限りなく0に近くなります。
なお、このような符牒は、その世界以外の人間が使うと、通常イヤミに思わますが、政治家のそれは、イヤミに思われるどころか信用をなくすことが多いので注意が必要です。
もっとも、言語学者の中には、政治家の符牒は、東京は永田町のみに通用する非常に限られた方言であるとする説も有力です。

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