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「スープの冷めない距離」は2キロまで?

「スープの冷めない距離」という言葉があります。
別々に住む親の世帯と子の世帯の緊密(きんみつ)さを保ちつつ、容易に援助ができる距離の目安として、1948年にイギリスのJ・H・シェルドン(J.H.Sheldon)が初めて用いた表現です。
この表現は、超高齢化社会を目前に控えた日本でも、ますます頻繁に使われるようになりそうです。
さて、この「スープの冷めない距離というのは、実際には何メートルくらいなのでしょうか?
「スープの冷めない距離」はどのくらい?
この調査の一環として、以前総合研究所のスタッフがユニークな実験を行ないました。
日本のスープともいうべき味噌汁を使い、冷めるまでの時間と、その間に女性が歩ける距離を計測したのです。
その結果、以下の結論を得ました。
1.味噌汁のおいしい温度は、65~70℃である
2.ステンレス製の鍋(なべ)でこしらえた味噌汁は、できたて(90℃)から30分経過すると、65℃となる
3.女性の足は、分速約72メートルである
4.従って、味噌汁が飲み頃になる30分で女性が歩く距離は、約2キロである
この言葉の生みの親であるJ・H・シェルドン自身は、この「スープの冷めない距離」を歩いて2分以内と定義していますので、約350メートル以内で、それに比べるとこの実験結果である2キロというのはずいぶん広い範囲のように思われます。
しかしながら、これはあくまでひとつの実験結果にすぎません。
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カテゴリ:[雑学]