- category *
- Title list *
- RSS *
- Admin
ビールのおいしさを作った恩人は、パスツールだった?

ビールとパスツール(Louis Pasteur, 1822年12月27日 - 1895年9月28日)。実はこの両者には関係があります。
が、もちろんパスツールがビールを発明したわけではありません。
ビールの歴史ははるかに古く、紀元前4000年前のメソポタミアにまでさかのぼるといわれています。
また、紀元前3000年のエジプトでは、パンとビール製造が貴重な産業で、クレオパトラがローマから来た将軍たちにビールをふるまったという記録もあります。
もちろん、当時と今とでは、ビールの味もかなり違っていたようですが、麦が発酵する際に生じるでんぷん質が、酵素の作用で糖質に変わり、これに酵母が繁殖して、糖をアルコールと炭酸ガスに変えるという原理は大差ありません。
さて、この「原始ビール」が、現在のビールの味に一歩近づいたのは、11世紀になってドイツでホップが使われるようになってからです。
次いで、15世紀になると冷発酵法が、19世紀になるとアンモニア式製氷機と低温殺菌法が発明されて、ビールの醸造技術は飛躍的に発展することになるのですが、この低温殺菌法を開発したのがパスツールだったのです。
それまで、発酵と腐敗は、自然発生的なものだと考えられていたのですが、パスツールはそれを科学的に解明し、雑菌の繁殖を抑える方法を発見したのでした。
パスツールはまた、ブドウ酒の防腐法も考案しています。
つまり、今日我々が安心してビールやワインを飲めるのも、この医大な免疫学者パスツールのお蔭なのです。
まさに、パスツールに乾杯! といったところですね。

- 関連記事
-
カテゴリ:[雑学]