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エジソンが見つけた最良のフィラメント材料は「八幡の竹」だった! - 白熱電球開発秘話

発明王エジソンの発明品のひとつに白熱電球がありますが、そのフィラメントには、京都の竹が使われていたことをご存知ですか?
今日は、この話を書いてみたいと思います。
当時、多くの科学者が、長時間光り続ける電球の研究にチャレンジしていた
当時、アーク灯が発明されていたのですが、アーク灯はにおいがしたり、光が強すぎたりして、実用的とはいえませんでした。
そこで、多くの科学者が、柔らかい光で、長時間光り続ける電球を作る研究にチャレンジしていました。
電球を作るうえで一番難しかったのが、ガラス球の中で光を放つ細い線のフィラメント部分で、ここを何で作るかということがポイントでした。
というのは、ほとんどの線は、すぐに燃え尽きてしまったからです。
エジソンも、この部分には苦労しました。
金属の針金、紙、糸など、手当たり次第に6000種類もの材料を実験に使ったといいます。
そして、1879年には、木綿糸を蒸し焼きにした炭のフィラメントで、45時間の発光に成功するのですが、それでも満足せず、もっと長時間もつものをと、さらなる研究を続けました。
ついに、最良のフィラメント材料を発見!
そんなある日、エジソンは、日本製の扇子(せんす)から竹を取って、これを炭化して使うとよいことが分かりました。
そこで、中国や日本へ人を送り、竹の調査をさせたところ、京都郊外の八幡(やわた)の竹がフィラメントに最良ということが分かったのです。
八幡の竹のフィラメントで作った電球は、800時間も光り続けました。
エジソンは、ついに最良のフィラメント材料を見つけたのです!
そしてその後10年にわたって、エジソンの元には八幡の竹が送り届けられたということです。
地団太を踏んで悔しがった東芝
その頃、日本の東芝も、フィラメントの材料を必死で探していたようなのですが、エジソンが京都産の竹を使ったと聞き、
「灯台もと暗し!」
と叫び、それはもう地団駄(じだんだ)を踏んで悔しがったといいます。
東芝が、エジソンに負けた瞬間ですね。
おわりに
いかがでしたか?
さすがはエジソン、粘り強さが半端ではない、という感じですね!
この記事を書いているとき、私の頭には、エジソンが言ったとされる、「天才とは1%の才能と99%の汗のことである」という言葉が浮かんでいました。
もっともその後、別の事柄をリサーチ中に、実はエジソンはそんなことは言っていないことを知るのですが…。

えっ、それはどういうこと? エジソンは、本当は何と言ったの? とご興味をもたれた方は、以下の記事の後半部分をお読み下さい。
電球の発明者エジソンが死んだとき、追悼の意を込めて、全米が1分間電気を消した?
写真は、こちらからお借りしました。トーマス・アルヴァ・エジソン(Thomas Alva Edison 1847年2月11日 - 1931年10月18日)は、その生涯において、約1300もの発明をしたアメリカの発明家、起業家です。エジソンはまた、蓄音器(ちくおんき)、白熱電球、活動写真など、人々の生活を一変させるような重要な発明をいくつも行なったことで知られており、1922年、75歳の時には、「ニューヨーク・タイムズ」紙の投票で「最も偉大な生きてい...
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カテゴリ:[雑学]