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日本最初のお札の絵は大黒様だった?
その十円札には、俵(たわら)の上に鎮座(ちんざ)した大黒様の絵が描かれており、俗に「大黒札(だいこくさつ)」と呼ばれていました。
これは、一説には当時の不況を脱出するために、商売の神様である大黒様にご登場願ったということです。

写真はこちらからお借りしました。
大黒札ってどんなお札?
大黒札は、兌換銀行(だかんぎんこうけん、=お金の額面に対し発行人がいつでも正貨と引き換えるということを確約した銀行券のこと)のひとつで、金や銀など、実際に価値を持つものと引換可能なお札でした。
正確には、大黒札には4種類(のお札が)あり、最初に10円札が発行され、続けて1円札、100円札、そして5円札が発行されました。
10円札 | 発行日 1885年(明治18年)5月9日 |
1円札 | 発行日 1885年(明治18年)9月8日 |
100円札 | 発行日 1885年(明治18年)9月8日 |
5円札 | 発行日 1886年(明治19年)1月4日 |
これらの大黒札は、なんと、現在も使用可能です。
現在使用可能な紙幣として、最古のものであるといえます。
ただし、現在は兌換銀行券としての価値は失っているため、金や銀と交換することはできません。
大黒札には早くもYEN表記が
さて、この十円札発行から約100年、その間日本経済は驚くほど発展し、円は世界の準基軸通貨の地位を獲得し、毎日の新聞でドルとの交換レートが問題になるほどになりました、
そして、円はYENと表記され、略号で「¥」が使用されていますが、実はこの大黒札には、早くもこの表記YENが使用されているのです。
大黒札に既にYEN表記があったというのは、ちょっと驚きですね。

ちなみに、大黒様というのは、室町時代に発生した福神信仰(ふくじんしんこう)から生まれた「七福神(しちふくじん)」の1人で、カレーライスなどでおなじみの「福神漬け」の語源にもなっている神様です。
ご興味をもたれた方は、「「七福神」の中でたった1人、日本出身の神様は誰?」をお読みください。

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カテゴリ:[雑学]