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バターはもともと塗り薬だった? - 古くて新しい食用としてのバターの歴史

今やバターといえば、パンにつけるものというのが常識でしょう。
しかしながら、このバターはもともと塗り薬だったということをご存じですか?
バターはもともと塗り薬だった
今日、パンにつけて食べるもので欠かせないものといったら、そのひとつはバターでしょう。
が、バターはもともと遊牧民(ゆうぼくみん)の食べ物でした。
歴史の本をひもとくと、紀元前2000年頃にはインドでも作られたという記録があります。
また、旧約聖書の中にも、バターについての記述が見られます。
このバターがヨーロッパに伝わったのは、紀元前500年頃のローマ時代だったといわれています。
が、当時はバターは野蛮人(やばんじん)が口にするものとして嫌われており、これを食べ物としていたのは、ごく一部の人たちだったようです。

写真はこちらからお借りしました。
さて、それでは当時のローマ人たちはバターを何に使っていたのでしょうか?
それは、塗り薬、整髪剤としてでした。
確かに、オリーブオイルなどは今でも化粧品として使われていますが、バターも同じように考えられていたわけです。
面白いところでは、軍用に飼われていた象の傷薬としても使われていたといいます。
また、スコットランドやイングランドでは、羊の保護剤や、ランプの油としても用いられていました。
ヨーロッパで、バターが食用とされるようになったのは、フランスで6世紀頃、ノルウェーでは13世紀頃のことといいます。
古くて新しいのが食用としてのバターの歴史なのです。
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カテゴリ:[雑学]