- category *
- Title list *
- RSS *
- Admin
えっ! 乾杯は古代ギリシャで「毒殺防止」のために始められたものだった?


シェークスピアの名作「ハムレット」で、ハムレットの義父の王がしかけた毒杯を、ハムレットの実母でもある王妃が、息子の身代わりになって飲み、死んでしまうというシーンがあります。
飲み物に毒をしかけるというのは、長い歴史のある殺人方法だったようです。
乾杯は、古代ギリシャで毒殺防止のために始まった
宴席に乾杯はつきものですが、誰かの健康のために乾杯するという習慣は、紀元前6世紀のギリシャに始まりました。
ところが、当時のギリシャでは、邪魔な政敵を倒したり、別れたい妻や夫を殺したりするのに、ワインに毒を仕込んだりする毒殺が横行していました。
そこで、「あなたにすすめようとしているこのワインには、毒は入っていませんよ」という意味で、デカンタ(ぶどう酒入れ)から注いだ最初のワインはホスト自らが飲み干して、どうぞご安心くださいと乾杯したのです。
つまり、乾杯は安全を保障するために行なわれたというわけです。
してみると、今でもワインは、まずホストが一口飲んで味を確かめてから他の客に注ぎますが、もしかしたらこれも毒見の名残かも知れませんね。

- 関連記事
-

カテゴリ:[雑学]