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フーテンの寅さんは、ハブに噛まれて一度死んだ!? テレビから映画へ 山田洋次監督の決断!


今は亡き渥美清(あつみ きよし)の演じた笑いあり、涙ありの下町人情を描いた「男はつらいよ」シリーズ。
国内のみならず海外でも有名となり、日本映画の代名詞とまでいわれるようになったこの作品ですが、もともとはテレビドラマだったことは案外知られていません。
そして、このドラマの終了時、一悶着(ひともんちゃく)がありました。
テレビドラマ終了後、「何故寅さんを殺したのか!」とブーイングの嵐が!
さて、このドラマの最終回で、主人公の寅さんは、ハブに噛まれて死んでしまいます。
テレビ版の「男はつらいよ」は、昭和43年にフジテレビで放送されたのですが、その脚本を担当していたのは、その後ずっと寅さんを撮り続けることになる、映画監督の山田洋次。
最終回の放送直後から、テレビ局に「何故寅さんを殺したのか」という視聴者からの電話が殺到。
これを聞いた山田洋次監督は、
「もう寅は自分だけのものではなく、視聴者みんなのものになっていたんだ。私には彼を殺す資格はなかった」
と悟ったといいます。
この瞬間、山田監督は、寅さんを再びスクリーンの中に蘇らせることを心に決めたのでしょう。
そして、その翌年の昭和44年から、映画版「男はつらいよ」シリーズがスタートすることになります。
ちなみに、この「男はつらいよ」というタイトルは、当時北島三郎が唄っていた『意地のすじがね』という曲中にあった、「つらいもんだぜ男とは」という歌詞がヒントとなって命名されたものです。

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