Super源さんの雑学事典

「不甲斐無い(ふがいない)」は、竹取物語から生まれた言葉だった?

竹取物語

「情けないほど意気地(いくじ)がない」「まったくだらしがない」ことを「不甲斐無い(腑甲斐無い)」といいますが、この言葉は、平安時代初期に書かれた竹取物語から生まれたということをご存知ですか?

「不甲斐無い」は、竹取物語で中納言石上麻呂が嘆いた言葉から


竹取物語の中で、美しいかぐや姫を自分の妻に迎えたいと願う男たちが、姫の元に押しかけます。
そして、その中の1人、中納言石上麻呂(ちゅうなごん いそのかみまろ)は、姫の注文でツバメの子安貝(こやすがい)を取りに行きます。
しかし、彼が散々苦労して取ってきたものは、ツバメの糞(ふん)でした。

そこで、「ああ貝(甲斐)がない」と嘆いたことから、思うようにいかないことを甲斐がないというようになりました。
これが「不甲斐無い」の語源です。

「ボク、貝は持ってるよ」
ラッコのつぶやき ボク、貝は持ってるよ

ちなみに、「腑甲斐無し(ふがいなし)」という漢字は、「云甲斐無し(いふかひなし)」の上略に「不」や「腑」をつけたものとか、「云甲無し(いふかひなし)」のなまったものと考えられています。
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