Super源さんの雑学事典

日本で一番最初にルイ・ヴィトンを買ったのは誰? - 後藤象二郎ではなかった

ルイ・ヴィトン メトロ池袋店

今や、ほとんどの人が知っているフランスの老舗(しにせ)高級ブランド、ルイ・ヴィトン。
このルイ・ヴィトンの製品を、日本で最初に買ったのは誰なのでしょうか?

ルイ・ヴィトンの最初の購入者は、今まで後藤象二郎といわれてきた


ルイヴィンの製品を、日本人で最初に買ったのは、これまで土佐藩士(とさはんし)の後藤象二郎(ごとうしょうじろう)といわれてきました。
後藤象二郎は、坂本龍馬(さかもとりょうま)とともに活躍(かつやく)し、大政奉還(たいせいほうかん)実現の一翼(いちよく)を担(にな)った人物です。

しかしながら、2017年(平成29年)に、パリ・スクリーブ通りにあったルイ・ヴィトン本店の販売台帳(はんばいだいちょう)から、1883年(明治16年)に「Itagaki」なる人物が後藤象二郎よりも先に購入していることが分かりました。
このItagakiというのは、自由民権運動の指導者だった板垣退助(いたがきたいすけ)のことです。

日本紙幣 板垣退助
日本紙幣 板垣退助

板垣退助の方が、後藤象二郎よりも早く購入していた!


ルイ・ヴィトンの販売台帳を覗(のぞ)くと、板垣退助の購入は1883年1月9日で、後藤象二郎の購入は1883年1月30日となっています。
つまり、板垣退助の方が、後藤象二郎よりも3週間ほど早く、ルイ・ヴィトン製品を購入していたのです!

板垣退助の買ったルイ・ヴィトン製品というのはトランクで、なんと、今も現物が残っています。

板垣退助が購入したトランク
板垣退助が購入したトランク
出典:http://shinnosukejedi.blog.fc2.com/img/DSC_0299.jpg/

そして、ルイ・ヴィトンの最初の購入者が板垣退助であることは、メーカーの購入記録と現物から裏づけられているのです。


おわりに


ルイ・ヴィトン - 4コマ漫画

今日は、日本で一番最初にルイ・ヴィトンを買ったのは誰かという話でした。
長らくいわれてきた後藤象二郎ではなく、板垣退助だったというのは驚きですね。おお!(゚o゚)

ちなみに、後藤象二郎と板垣退助は、同じ土佐藩で仲が良く、フランスに立憲政治(りっけんせいじ)の勉強のために訪問した際、空いている時間を利用して、一緒にショッピングなどをしていたそうです。
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