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厳島神社の鳥居は何故倒れない? - 海中に置いてあるだけなのに倒れないミステリー

松島(まつしま)、天橋立(あまのはしだて)と並び、日本三景のひとつに数えられる「安芸の宮島(あきのみやじま)」。
593年(推古天皇元年)に佐伯鞍職(さえき の くらもと)によって建てられたとされる、安芸の宮島として名高いこの厳島神社(いつくしまじんじゃ)の大鳥居は、何故倒れないのでしょうか?
厳島神社の大鳥居は、7トンもの石の重みで安定性を維持していた
世界文化遺産(せかいぶんかいさん)にも登録されている、広島県廿日市市(ひろしまけんはつかいちし)にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)。
この神社のシンボルである大鳥居の柱は、海中深くに埋め込まれているのかと思われがちですが、なんと、実は杭(くい)の上に置かれているだけです。
つまり、自身の重さだけで立っているわけなのですが、どんな強い波を受けようとも微動(びどう)だにしません。
その理由は、主柱(しゅちゅう)に袖柱(そでばしら)を配置するだけでなく、鳥居上部の「島木(しまぎ)」の内部に、約7トンもの石が詰められているためです。
この石の重みにより、鳥居は安定性を維持(いじ)しているのです。

出典:http://orimasa2005.web.fc2.com/miya90.jpg
ただし、波が荒いときや満潮時(まんちょうじ)には、実際には浮くこともあるそうです。
それでは、そもそも何故このような構造になっているのでしょうか?
厳島神社の鳥居が、固定せずに浮かす構造になっている理由は?
厳島神社の大鳥居が、このように固定せずに浮かす構造になっている理由は、海底に柱を埋め込んでしまうと、高波や海風にあった際、圧力を鳥居全体で受けてしまい、倒れる可能性が非常に高くなるからです。
厳島神社の大鳥居(干潮時)

出典:https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/album/src/11/18/02/src_11180208.jpg
そのため、鳥居上部の「島木(しまぎ)」の部分に重石(おもし)を入れて押さえつけているだけの構造になっているのです。
おわりに
「ニャー、重石(おもし)って、どういう意味が分かるかニャン?」「はい! 杵(きね)と臼(うす)でつくものだニャン!」

今日は、厳島神社の大鳥居は何故倒れないのかという話でした。
厳島神社(いつくしまじんじゃ)の鳥居は、いわば砂の上に載っているだけだったのですね。おお!(゚o゚)
載っているだけといえば、実は電車の線路も、砂利(じゃり)の上に載っているだけでした。
詳しくは、以下の記事をお読みください。

えっ? 「線路に砂利が敷いてある」のではなく、「砂利の上に線路が載っている」!?
鉄道の線路を見ると、砂利(じゃり)が敷いてあるのが分かります。しかし実は、線路に砂利が敷いてあるのではなく、なんと、砂利の上に線路が載っていたのです!線路に砂利が敷いてあるのではなく、砂利の上に線路が載っていた!こういわれても、にわかには信じがたいことでしょう。というより、もしかしたら、「あなた、突然何を言ってるの?」と、眉をひそめる方がいらっしゃるかも知れません。ということで、まずは論より証拠、...
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カテゴリ:[雑学]