Super源さんの雑学事典

ワインの瓶が上げ底になっているのは何故? - 酒の量を水増しするためではなかった

ワインとグラス

ワインやブランデー、ベルモットの瓶(びん)は、普通上げ底になっています。
これは、一体何故なのでしょうか?

ワインの瓶が上げ底になっているのは何故?


これらの洋酒の共通点は、原料がブドウ糖であることです。
ワインは、早い話が葡萄酒(ぶどうしゅ)で、ブランデーは葡萄酒を蒸留(じょうりゅう)し、樫樽(かしだる)に永年貯蔵して熟成させたものです。
そしてベルモットは、葡萄酒ににがよもぎを主成分としたさまざまな草根木皮(そうこんぼくひ)の成分を浸出(しんしゅつ)させたリキュールです。

こうしたブドウを原料とした酒は、貯蔵期間が長いほどおいしくなるといわれます。
ワインは、樽(たる)で2、3年、瓶に詰めて数年寝かせておくのが一般的となっています。
しかしその間、瓶の底にタンニンや酒石(しゅせき)などが沈殿(ちんでん)し、濁(にご)ってしまいます。

これを防ぐために、これらの瓶は上げ底になってます。
つまり、このような形状になっているために、瓶の底のくぼんだところに沈殿物が引っ掛かり、グラスに注ぐときに混じりこまないというわけです。

決して、酒の量を水増しするために上げ底になっているわけではないのです。

おわりに


クンクン! 「これがワインというものかニャン。なかなかいい香りがするニャー」
ワインの臭いをかぐ猫

今日は、ワインの瓶が上げ底になっているのは何故かという話を書いてみました。
私は、これもよくある内容量の水増し、つまりは原価低減のためだと思っていたのですが、違っていたようです。【><】

そうそう、上げ底といえば、ワイングラスも一種の上げ底になっていますね。
こちらはどのような理由でそうなっているのでしょうか?

気になった方は、以下の記事をお読みください。

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