- category *
- Title list *
- RSS *
- Admin
えっ? コオロギの鳴き声で気温が分かる!? - コオロギ温度計の測り方と測れる理由

暑い夏が終わり、そよ吹く風の涼しさに秋の気配が感じられる頃になると、スズムシやコオロギの季節がやってきます。
スズムシやコオロギは、「秋の風物詩」のひとつですが、コオロギに関しては、実はそれだけではありません。
なんと、鳴き声で現在の気温を知ることができるのです!
今日は、そのやり方と、何故これで気温が測れるのか、その理由も書いてみたいと思います。
コオロギの鳴き声で気温を測る方法は?
それでは、具体的にはどうすれば、コオロギを使って気温を測ることができるのでしょうか?
やり方は、以下の通りです。
まず、コオロギが15秒間に鳴く回数を数えます。
これを何度か行ない、平均値を出します。
そうしたら、この回数に8を足し、5を掛けます。
最後に、それを9で割った数が、現在の気温です。

たとえば、コオロギが15秒で平均26回鳴いたとします。
この場合、「(26+8)×5÷9」で、答えは18.888......。
つまり、現在の気温は約18.8度となります。
この計算式で気温が測れるのは何故?
それでは、この計算式で現在の気温が測れるのは何故なのでしょうか?
その理由は、コオロギの性質にあります。
コオロギは変温動物(へんおんどうぶつ)で、気温が上がると、活発になって鳴く回数が増えます。
逆に、気温が下がると、動きが鈍くなって鳴く回数が減ります。
これに着目(ちゃくもく)したJ.P.ヴァンクリーヴという博士が発見した計算法なのです。
この公式は、子供向けの科学図書「Janice VanCleave's Biology For Every Kid: 101 Easy Experiments That Really Work」に掲載(けいさい)されています。

写真はこちらからお借りしました。
おわりに
「ねえ。あれ何してるワン?」「時計を持って、コオロギの前にしゃがんでるワン」「そして、何かブツブツ呟(つぶや)いてるようだワン」

今日は、コオロギの鳴き声で気温が分かるという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
これでもう温度計がなくても、コオロギさえいれば安心ですね。

- 関連記事
-
カテゴリ:[バラエティー]