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かつてオリンピックの競技種目に 「綱引き」と「鳩の射撃」があったって本当?

近代オリンピックの創始(そうし)は1896年 (明治29年) のことです。
それ以後、オリンピックにはさまざまな競技が加わりましたが、逆に消えていった珍競技もありました。
それは、一体どんな競技なのでしょうか?
かつてオリンピックにあった珍競技とは?
1900年から1920年にかけてオリンピックで行なわれたのは、運動会などでおなじみの「綱引き」です。
ルールは運動会と同様で、2組のチームが綱を反対方向にグィっと引っ張り、綱の中心地点を自分の陣地内に引き寄せると勝つというものです。
また、1900年の第2回パリ五輪だけで行なわれたのは、「鳩の射撃(しゃげき)」です。
鳩は現在、オリンピックにおける平和の象徴とされる鳥ですが、この競技は、なんと、文字通り飛んでいる生きた鳩をズドンと撃ち落とし、その数を競うというものでした。
第2回パリ五輪の「鳩の射撃」

写真はこちらからお借りしました。
この競技で金メダルを獲得(かくとく)したのはベルギー代表で、その記録は21羽でした。
全部で約300羽のハトが犠牲(ぎせい)となり、あとには血と羽が散乱する現場が残ったといいます。
おわりに
「ええっ? オリンピックで、平和の象徴である鳩を撃ったらいけんやろ」
"What? You can't shoot doves, a symbol of peace, at the Olympics."

今日は、かつてオリンピックにあった珍競技について書いてみましたが、いかがでしたか?
しかし、飛んでいる鳩をズドンと撃ち落とすなんて、動物愛護法に反しまくりの、現在では考えられない競技ですよね。おおっ!

もしも今やったら、動物愛護団体から凄まじい非難を浴び、大変なことになりそうです。

実際、残酷すぎるこの競技は、当時も非難が目立ち、パリ大会の1回きりで姿を消すことになりました。
なお、オリンピックから消えた珍競技には、他には魚釣りや凧揚げ(たこあげ)、ウマの走り幅跳びなどもあります。

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カテゴリ:[雑学]