Super源さんの雑学事典

えっ? カール・マルクスは友人からの訃報に「金を貸して」と返信した?

カール・マルクスの墓

ドイツの経済学者、哲学者であるカール・マルクス(Karl Marx、1818年5月5日 - 1883年3月14日)。
彼は、社会主義に科学的な基礎を与えたとされる「資本論」の作者として知られています。
が実は、かなりの浪費家(ろうひか)でもありました。

かなりの浪費家だったマルクス


カール・マルクスは、学生時代から金遣いが荒く、それを嘆く父親にたしなめられたことがあります。

彼が父親からもらった手紙には、

「どんなお金持ちの子供でも、1年に500ターレル(当時の通貨単位)も使わない。なのに、おまえは700ターレルでもまだ足りないというのか」


とあります。

当時のベルリン市会議員の年俸(ねんぽう)が800ターレルであったことを考えると、カール・マルクスがかなりの浪費家(ろうひか)だったことが分かります。

親友エンゲルスの妻の死去に「金を貸して」と返信したマルクス


さて、父親の死後、マルクスは多額の遺産(いさん)を相続します。
が、やはりというべきか、彼の浪費癖はやまず、たちまち生活に困窮(こんきゅう)するようになります。
「資本論」を執筆するために新聞記者をやめ、ニート同然の生活をしていた彼を救ったのは、工場主の子息(しそく)だった2歳年下の友人、フリードリヒ・エンゲルスからの仕送りでした。

マルクスは、お金に困るたびに、エンゲルスに無心(むしん)していました。
しかしながら、エンゲルスの妻が亡くなり、エンゲルスがそれをマルクスに手紙で伝えたところ、あろうことか、その返事が、

「金を貸して」


でした。
さすがのエンゲルスも、これにはキレたといいます。

おわりに


今日は、「資本論」や「共産党宣言」などの作者として知られるカール・マルクスは、友人の妻の死去の報らせに「金を貸して」と返信したという話でしたが、いかがでしたか?

「ええっ? 何それ?」
"What?"
驚愕する猫
この猫ちゃん、ちょっと驚きすぎ。(^^;
This cat is a little too surprised. (^^;

なんというか、経済学者だった彼が、自分の家庭の経済をコントロールできていなかったというのは、皮肉の一語に尽きますね。

一方、旧5千円札の顔だった日本の新渡戸稲造(にとべ いなぞう)は、マルクスと対照的で、お金には無頓着だったといいます。
もしもあの世で会うことがあるならば、マルクスには、是非彼の爪の垢(あか)でも煎(せん)じて飲んで欲しいものです。

え? 新渡戸稲造はお金に無頓着だった? - 給料はそっくり家人に渡していた

新渡戸稲造の言葉旧5千円札の顔だった新渡戸稲造(にとべいなぞう)ですが、「お金」のイメージとは裏腹に、実はお金には無頓着な方でした。新渡戸稲造は、大学からもらってきた給料はそっくり家人に渡していた新渡戸稲造は、その著作の中で、以下のように書いています。「金は決して己の者ではない。社会共有のもので、自分の懐に入っている間とても社会から一時預かった委託金のごときものだ」と説き、「貯金も貯め方が問題であっ...

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