Super源さんの雑学事典

除夜の鐘を108回もつくのは何故? - 人間のもつ108つの煩悩をひとつひとつ祓っていくため

除夜の鐘

毎年、12月31日の夜になると、全国のお寺で一斉に除夜の鐘をつきます。
そして、その回数ですが、なんと、108回!
2、3回でも良さそうなものなのに、何故こんなにたくさんの回数、鐘をつかないといけないのでしょうか?

除夜の鐘は、何故108回もつく?


人間には、108つの煩悩(ぼんのう)があるといわれています。
煩悩とは、人が生まれつきもっている欲望のことです。
除夜の鐘を108回もつくのは、 それらをを ひとつひとつ祓(はら)っていくためです。
そのため、108回つく必要があるのです。

他の説としては、一年の月の満ち欠けの回数が12、立春・春分・立夏・夏至など一年を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)の数が24、それを更に細分した七十二候(しちじゅうにこう)の数が72なので、すべてを足すと108となり、除夜の鐘の回数は一年を表しているというものがあります。

「二十四節気」とは? - 1年を24の期間に分けたもの

「二十四節気」というものがあります。これは一体、どのようなものなのでしょうか?「二十四節気」とは?二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それらをさらに6つずつ、計24の期間に分けたものを言います。具体的には、以下の24の節気を指します。春   1月 : 立春(2月4日)- 雨水(2月19日)   2月 : 啓蟄(3月6日)- 春分(3月21日)   3月 : 清明(4月5日)- 穀雨(4月20日) 夏   4月 : 立夏...

また、人が暮らす中で知覚する好(こう)、悪(あく)、平(へい)の三つの煩悩が、眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)、意(い)の六根(ろっこん)に生まれて18種類となり、それぞれ染(せん)、浄(じょう)の2種類があるのでその2倍の36種類となり、さらに過去、現在、未来の3種類があるので、それを掛けると108つの煩悩となるという説などもあります。

さらには、四苦八苦を取り払うということで、4×9 + 8×9 = 108をかけたものともいわれています。

「四苦八苦」とは? - 人間の経験する八つの苦しみのこと

人がとても苦しいとき、また一生懸命頑張っているときによく「四苦八苦」という言葉が使われます。が、これらは正確にはどのような苦しみをいうのでしょうか?「四苦八苦」とは?四苦八苦は、もともと仏教から来た言葉で、人間の経験する八つの苦しみのことをいいます。具体的には、以下の八つとなります。1.生苦(しょうく)-生きる苦しみ2.老苦(ろうく)-老いる苦しみ3.病苦(びょうく)-病気になる苦しみ4.死苦(しく)-死...

大晦日の晩につく鐘は、108回ではなく107回?


ちなみに、除夜の鐘は大晦日(おおみそか)に108回つかれると思われがちですが、実際に大晦日の晩につかれるのは107回です。
残りの1回は、その年の煩悩に煩わされないようにという意味を込めて、新年につかれます。

なお、108回の鐘は本来、大晦日の夜だけでなく、平日の朝夕にもつかれるべきものです。
が、普段は略して18回だけつかれます。

参考にしたサイト
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%A4%E5%A4%9C%E3%81%AE%E9%90%98
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