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クリスマスを「Xmas」と書くのは何故?


毎年12月になると、街はクリスマスムード一色となります。
日中はあちらこちらでクリスマスソングが流れ、夜間はクリスマスツリーのイルミネーションが、街を温かくいろどります。
耳を澄ませば、「シャン! シャン! シャン! シャン!」とベルの音を鳴らしながら、そりに乗ったサンタクロースがやって来そうです。(^^)
近年では、ハロウィンが急速に盛り上がりを見せてはいますが、経済効果でみれば、クリスマスは約7000億円(2000年代初頭までは1兆円超)、ハロウィンは約1300億円となっており、クリスマスが依然(いぜん)として日本でいかに人気のあるイベントであるかが分かります。
さて、そのクリスマスですが、英語では「Christmas」なのに、何故「Xmas」と書かれるのでしょうか?
「Christ」はキリスト、「mass」は礼拝、祝祭日を意味する言葉
クリスマスは、英語で「Christmas」と綴(つづ)りますが、「Christ」はキリスト、「mass」は礼拝(れいはい)、祝祭日を意味する言葉です。
そしてキリストは、ギリシャ語では「Χριστος (Khristos クリストス)」と綴られます。
つまり、英語のChristの部分を、このギリシャ語の頭文字Xに置き換えたものが「Xmas」なのです。
「Xmas」の表記は、現在欧米では公式の場で使われていない?
「Xmas」という表記は、欧米では6世紀頃から使われてきたものなのですが、近年では公的には使われず、敬遠(けいえん)される傾向にあるといいます。
その理由はいくつかあります。
ひとつ目は、Xが単なるアルファベットの1つと認識され、本来の宗教的な意味合いが薄れてきたこと、ふたつ目は、商業的な印象が強くなってしまったことです。
日本では、「Christmas」よりも「Xmas」を多用?
一方、欧米に比べてキリスト教徒が少ない日本では、クリスマスは娯楽的(ごらくてき)な意味合いが濃く、宣伝などではChristmasよりも短い表記であるXmasの方が使い勝手が良いことから、こちらの方が使われることも多いです。
つまり、宗教上の制約にとらわれず、自由にこの言葉を使っているのが日本の実情なのですね。
「今日はクリスマスだから、チュー吉とは一時休戦して、プレゼントを贈るニャン」

写真はこちらからお借りしました。
「X'mas」という表記は正しい?
なお、ときどき「Xmas」を「X'mas」のように「'(アポストロフィー)」をつけて書かれているのを見かけますが、この表記は誤りです。
何故なら、XはChristを省略したものではないからです。

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カテゴリ:[雑学]