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骨折したときに使うのは「ギブス」? それとも「ギプス」?

事故や転倒などで骨折したときに、患部が動かないように固定するための包帯があります。
この名称は、「ギブス」が正しいのでしょうか?
それとも、「ギプス」が正しいのでしょうか?

漫画『巨人の星』で、主人公の星飛馬(ほし ひゅうま)が装着していたのは、「大リーグボール養成ギブス」。
また、人気歌手の椎名林檎(しいな りんご)が2000年(平成12年)に発売したシングルのタイトルは、『ギブス』。
いずれも、「ギプス」ではなく、「ギブス」となっています。
頑張れ、飛雄馬!

写真は、こちらからお借りしました。
しかしながら、骨折したときに用いるのは、オランダ語で「石膏(せっこう)」を意味するギプス(Gips)です。
ギプスは、焼石膏(しょうせっこう)粉末と綿布(めんぷ)を組み合わせて、それを水に浸(ひた)すことで水和反応(すいわはんのう)により凝固(ぎょうこ)する性質を利用しているところから、その名があります。
日本では、発音のしやすさから「ギブス」と呼ばれることも多いですが、これは誤りです。
正しくは「ギプス」なので、間違えないようにしたいものです。
ちなみに、このギプスは、英語では「キャスト(cast)」、または「プラスター(plaster)」といいます。
「ギブス」や「ギプス」では英米人に通じないので、ご存知なかった方は、この機会に一緒に覚えておくと良いでしょう。

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