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「敗北」には、何故方角を表わす「北」が入っている?

「敗北」という熟語を見ると、「北」という方角を表わす漢字が入っています。
これは、何故なのでしょうか?
実は、この熟語の場合、特に方角が関係しているわけではありません。
「敗北」というと、現在では単に負けることを意味しています。
が、本来この熟語の意味は、「負けて逃げる」ことを表わしていたのです。
そもそも、「北」という漢字は、2人の人が互いに背中を向けている形を描いた象形文字(正しくは、会意形声文字)で、「背「そむ)く」という意味です。
そこから、「背を向けて逃げる」という意味が派生(はせい)しました。
つまり、「敗+北」で、負けて逃げるという意味になったわけです。
「おいっ、止まれっ!」「止まれといわれて、止まるヤツは普通いないよーっ」

写真は、こちらからお借りしました。
なお、現在では、逃げるという意味で「北」を使った熟語は、「敗北」以外には存在しません。

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カテゴリ:[語源・由来]