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日本で「奇数」が好まれるのは何故? - 中国由来の陰陽道が関係していた

日本では、ひな人形を飾る桃の節句は3月3日、端午(たんご)の節句は5月5日、七夕は7月7日、重陽(ちょうよう)は9月9日と、「五節句」はいずれも奇数日です。
また、「七五三」もすべて奇数となっています。
そればかりではありません。
結婚式のご祝儀(しゅうぎ)も、割り切れる数字は”別れる”からと敬遠(けいえん)されて奇数が多く、また、香典においても、不幸が重ならないようにと、1万円、3万円などの奇数が選ばれます。
一体全体、日本では、何故これほどまでに奇数にこだわるのでしょうか?
日本で「奇数」が好まれるのは、陰陽道が関係していた
日本で「奇数」が好まれるのは、中国由来の「陰陽道(おんみょうどう)」が関係しているとされます。
陰陽道というのは、簡単にいえば、陰(いん)と陽(よう)の二元論です。
世の中の現象は、陰と陽の相互作用によって生じると考え、いろんなものを陰と陽に分類します。
たとえば、
太陽は陽、月(太陰)は陰
男は陽、女は陰
肉体は陽、精神は陰
東は陽、西は陰
南は陽、北は陰
攻撃は陽、守備は陰
といった具合です。
そして、奇数は「陽」の数字なので「吉」、偶数は「陰」の数字なので「凶」とされます。
日本は、この思想を強く受けているため、奇数を尊ぶ風習が根づいたのだといいます。

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カテゴリ:[語源・由来]