Super源さんの雑学事典

えっ? 童謡「赤い靴」の女の子は、異人さんについていかなかった?

パティオ「きみちゃん像」
パティオ「きみちゃん像」

「♪赤い靴ーはいてたー 女の子ー. 異人さんにー つれられてー 行っちゃった-♪」

と始まる童謡「赤い靴」ですが、この歌詞に出てくる女の子は、実際には異人さんについていかなかったようです。

童謡「赤い靴」の女の子は、異人さんについていかなかった


1922年(大正11年)に発表された、

「♪赤い靴(くつ) はいてた 女の子~」

で始まる、野口雨情(のぐち うじょう)作詞・本居 長世(もとおり ながよ)作曲の有名な童謡・「赤い靴」。
この「赤い靴」には、実在のモデルがいました。

それは、北海道に開拓民(かいたくみん)として入植(にゅうしょく)した鈴木夫婦の子供で、「きみ」という名前の女の子です。

鈴木夫婦は、きみが3歳のときに、アメリカ人宣教師(せんきょうし)チャ-ルス・ヒュエット夫妻のもとへ養子に出しました。
そしてその後、宣教師が帰国したという噂(うわさ)を耳にします。
そのため、「異人さんにつれられていっちゃった」という歌詞が生まれたわけです。

が実は、きみちゃんはその後、重い結核(けっかく)を患(わずら)い、東京の教会の孤児院(こじいん)に引き取られたあと、わずか9年後に亡くなっていました。

そして彼女は、今も東京の青山墓地に眠っています。

きみちゃん像 説明板
きみちゃん像 説明板
上記2枚の写真は、こちらからお借りしました。

つまり、「赤い靴」の女の子は、アメリカには渡っていないのです。

なお、「異人さん」というのは、幕末から明治にかけて、よく使われた言葉です。

童謡「赤い靴」の全歌詞


なお、同様「赤い靴」の全歌詞は、以下の通りです。

1. 赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった

2. 横浜の 埠頭(はとば)から 汽船(ふね)に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

3. 今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう

4. 赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える
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