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サイコロの「1の目だけ」が赤く塗られているのは何故?

かつてアインシュタインは、
「神はサイコロを振らない」
といいましたが、このサイコロの1の目だけが赤く塗られているのは何故なのでしょうか?
「おい! サイコロの1の目だけ、何故赤いニャン!」「うぷっ!」

写真は、こちらからお借りしました。
人類が最初にギャンブルに使った道具がサイコロだった
人類が、最初にギャンブルに使った道具がサイコロだといわれています。
日本でも、「チンチロリン」や「半丁」が生まれたように、世界各国でサイコロを用いた遊びが生まれました。
不思議なことに、このサイコロが六面体で、なおかつ1から6までの印がつけられているのはほぼ世界共通となっています。
とはいえ、このサイコロの目の色は、地域によって違いがあります。
欧米のサイコロは全て同じ色、日本のサイコロは1の目だけが黒、中国・韓国のサイコロは1に加えて4の目も赤く塗られています。
欧米のサイコロ

中国のサイコロ

サイコロの目に色がつけられた理由は?
日本のサイコロは、明治時代までは欧米同様すべての目が黒く塗られていましたが、大正から昭和にかけて、何故か1だけが赤く塗られるようになりました。
この理由には諸説あり、真相は定かではありません。
一説によれば、1926年(大正15年)に、和歌山のサイコロ製造業者が1の目を日本の国旗である日の丸に見立て、赤く塗ったサイコロを発売したところ大ヒットし、これが日本全国に広まっていったのだといいます。
中国のサイコロについては、日本の13世紀の書物である「平治物語(へいじものがたり、=平治の乱の顛末(てんまつ)を描いた軍記物語)」に、1と4の目が赤くなった理由について記述があります。
もともとは、1の目だけが赤かったのですが、唐の玄宗(げんそう)皇帝が楊貴妃(ようきひ)とダイスゲームをしていて、4の目で勝ったのを喜んで、4を赤く塗らせたという伝説があるそうです。
陸続きの韓国には、そのまま同じサイコロが伝わったと考えられます。
「思うつぼ」の由来もサイコロつながりだった
ちなみに、「思うつぼ」という言葉があります。
この言葉は、以前「「思うつぼ」の語源は?」で書きましたが、博打(ばくち)で壺振り師(つぼふりし)が使う、サイコロを入れる壺に由来しています。
ご興味をもたれた方は、「「思うつぼ」の語源は?」を併せてお読みになってみてください。

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カテゴリ:[雑学]