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動物の赤ちゃんは、最初に見たものを「親」と思い込む? - 「すりこみ」の不思議

たとえば、あなたが生まれたばかりの子猫をもらってきたとします。
そしてその子猫に愛情をそそぎ、まるで我が子のように可愛がったとします。
この場合、その子猫は、あなたのことを”生みの親”だと思っているかも知れません。
それでは、何このようなことが起こるでのしょうか?
それは、多くの動物にとって、生まれて初めて見た”動くもの”が「親」と認識されるためです。
多くの動物では、生まれて初めて見た”動くもの”が「親」と認識される
以下のような実験があります。
生まれたばかりのサルの赤ちゃんに、母ザルの代わりに電気仕掛けのぬいぐるみのサルを見せました。
すると、赤ちゃんはそのぬいぐるみを母親だと思い込み、そのあとに本物の母親と対面させても、何の関心も示さなかったといいます。
これはヒナ鳥も同じです。
人間であろうが、玩具(おもちゃ)であろうが、ぬいぐるみであろうが、最初に見た”動くもの”が彼らにとっては親なのです。
これは、実に不思議な現象です。

こうした現象は、「すりこみ」あるいは「すりこみ現象」と呼ばれます。
多くの動物は、最初に見た動くものを母親と思い込むよう、本能に”すりこまれて”いるのです。
人間の社会においても、
「生みの親より育ての親」
また、
「氏(うじ)より育ち」
などといわれますが、動物の場合には、これがもっと極端というわけなのです。

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カテゴリ:[雑学]