- category *
- Title list *
- RSS *
- Admin
ジョージ・ワシントンの「入れ歯のにおい対策」は斬新だった?

入れ歯の歴史は非常に古く、それぞれの時代において、さまざまな工夫が凝(こ)らされてきました。
長い歴史をもつ入れ歯
紀元前700年には、エトルリア(現在の北部イタリアにあった国)の人々によって、金のブリッジによる局部義歯(きょくぶぎし)がつくられていました。
当時の義歯には、動物の骨や象牙(ぞうげ)を刻んだものや、人間の死体からとった健康な歯などが使われていました。
中世になると、歯ぐきの中の虫が虫歯を起こして歯を腐らせるという説が一般的になります。
そして、入れ歯の治療は行なわれなくなりました。
エリザベス一世は、前歯が抜け落ち、口がしぼんでしまったのをたいへん気にして、人前ではいつも口に布を詰めていたそうです。
18世紀初頭のこと、パリの歯科医フォーシャールは、上下の歯をスプリングで連結する総入れ歯をつくりました。
ところがこの総入れ歯には、口を閉じたときに歯を食いしばっていないと突然飛び出してしまう、という欠点がありました。
その後、入れ歯は改良が加えられ、人や動物の骨ではなく、陶器製のものが使われるようになっていきます。
「おばあちゃんの入れ歯をちょっと入れてみたワン。どう、似合うワンか?」

「見て見て! ボクも入れてみたワン」

上記2枚の写真は、こちらからお借りしました。
ジョージ・ワシントンの「入れ歯のにおい対策」は斬新だった
さて、入れ歯を初めてアメリカに紹介したのは、ジョン・グリーンウッド博士という人です。
彼の患者のひとりに、初代大統領のジョージ・ワシントン(1732年 - 1799年)がいました。
ジョージ・ワシントンは、1764年には総入れ歯を使っていたといわれています。
ワシントンは、入れ歯のにおいに悩み、毎晩、入れ歯をワインに漬け込んでいたそうです。
この対策によって、きっと朝起きてからしばらくは、口の中がよい香りだったのでしょうね。
また、この入れ歯は、スプリングを使って固定する方法を使っていました。
1ドル札に描かれたジョージ・ワシントンのニヒルで素敵な顔は、この入れ歯が飛び出さないように、しっかりとかみしめていたことから、このような表情になったといわれています。

なお、ワシントンの入れ歯は木製といわれていますが、実際には、カバの牙を原料としたものでした。
参考にしたサイト
1ドル紙幣のニヒルなジョージワシントン、入れ歯を食い止めていた苦渋の顔!? | NAVERまとめ
https://matome.naver.jp/odai/2143057765461684201

- 関連記事
-