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「孫の手」の語源は? - 中国神話の登場人物「麻姑」に由来

手が届かない、背中の痒(かゆ)いところを掻(か)くのに便利な「孫の手」。
これは、特別金持ちでなくとも、手の届く値段で買える、文字通り「痒いところに手が届く」商品です。
さて、この「孫の手」という言葉には、一体どのような由来があるのでしょうか?
「孫の手」は、中国の伝説「神仙伝」に登場する千女・麻姑に由来
「孫の手」という言葉は、中国の伝説「神仙伝(しんせんでん)」に登場する千女(せんにょ)・麻姑(まこ)に由来します。
麻姑は、後漢(ごかん)の桓帝(かんてい)の時代に、姑余山(こよさん)で仙道(せんどう、=仙人になるための修行法)を修得した、歳の頃18、19の若くて美しい仙女でした。
そして、彼女の爪(つめ)は鳥のように長く、この爪で背中を掻いてもらうと、とても気持ちが良かったといいます。
この逸話(いつわ)が日本に伝わり、背中を掻く棒を「麻姑の手」と呼ぶようになり、言葉の語呂から、これがいつしか「孫の手」と呼ばれるようになったといわれます。
「孫の手」は、近年では安価なバラエティーグッズとしても販売
日本では、「孫の手」は木材の産地などで、その土地の木を使った土産物として売られることも多いですが、近年ではバラエティショップ等にて、中国製のものなどが多く取り扱われています。
それらの中には、手で握る長い棒状の部分に、軟質の発泡ゴムなどでできたゴルフボールのような形をした部品を取りつけ、肩たたきと兼用になっているものや、靴べら兼用になっているものなどがあります。

写真はこちらからお借りしました。
いずれも、多くは数百円程度と安価で、近年では「実用的なバラエティグッズ」といった意味をもつものも存在します。
同様のものは、世界各国で見られます。
「あれっ? これって、空飛ぶ箒(ほうき)じゃないの?」

写真はこちらからお借りしました。

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カテゴリ:[語源・由来]