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人心を思いのままに操る術がある? - 人間を骨抜きにする誘導尋問の恐怖!

今でこそ”証拠物件”がなければ有罪を確定することはできませんが、かつては、自白だけで人間を死刑に追いやることができました。
やってもいない犯罪を”自白”させる方法は、ただひとつです。
相手の心を思うままに操り、誘導尋問(ゆうどうじんもん)にひっかけていくことです。
この手法は、催眠術(さいみんじゅつ)に似ていなくもありません。
精神医学によれば、1人の人間を、骨抜きのロボットにしてしまうのは、環境を劣悪(れつあく)にすることで、いかようにもできるもののようです。
人心を思いのままに操る、誘導尋問の恐怖!
かつて、朝鮮戦争で中国軍の捕虜(ほりょ)になった米軍兵士が、筋金入りの共産主義者となって帰国したことがありました。
この兵士を調べた精神学者たちによれば、彼は深夜に尋問を受け、心身ともにストレスがたまりにたまった状態で閉じこめられ、さらに仲間とも引き離されたということです。
こうなると、自分の意志や判断力はなくなり、尋問者に対して、みるみる従順(じゅうじゅん)になっていきます。
かくして、仲間を求める孤独な心は共産主義へとまっしぐら――というわけです。
映画「帝銀事件」などでは、密室の中で延々と尋問を受ける容疑者の姿が出てきます。
睡眠不足や疲れがたまり、自分では何も考えられなくなったところで、誘導尋問が始まります。
そしてやがて、警察がでっちあげた、設定通りの自白が始まるのです。

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カテゴリ:[珍事件簿]