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えっ? 「草津」の語源は「臭かった」から?

「♪草津よいとこ、一度はおいで・・・♪」
と唄われる、日本三大名泉のひとつである群馬県の草津温泉。
一説では、奈良時代の僧・行基(ぎょうき)によって開かれたとされる、歴史ある温泉です。
今日は、この「草津」という言葉の語源について書いてみたいと思います。
「草津」の語源は、「臭水」が変化したもの
草津の発音は、現在は「クサツ」ですが、古くは濁った「クサズ」と呼ばれ、中世には「九草津」「草生津」「九相津」とも書かれました。
「草津」の語源は、「臭水(くさみず、くさうず、くそうず)」が変化したものと考えられています。
温泉街の中心にある、湯畑(ゆばたけ)と呼ばれる源泉から吹き出すお湯は、硫化水素(りゅうかすいそ)の強い臭気(しゅうき)がしたことから、このような名前が生まれたといいます。
草津温泉 湯畑

「草津」の他の語源は?
「草津」の他の語源としては、この温泉街が火山地帯に位置するために、「風化した溶岩が腐ったような状態になった處(ところ)」という意味の「臭處(くさと)」が「くさつ」に変化したものとする説もあります。
その他面白いところでは、源頼朝(みなもとのよりとも)がこの地を訪ねた際、草を刈ったところ湯が出たからとする説もあります。
が、これに関しては史実性が疑わしく、民間語源(みんかんごげん、=必ずしも言語学的に正しい説明がなされているわけではないが、広く流布している語源)とされます。
おわりに
「草津の語源は、”臭かったから”らしいぜ」「そうなんだ。でも、俺たちの屁にはとうていかなわないと思うぜ」

今日は、 「草津」の語源は「臭かった」からだったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
これは、まったく想像もつきませんでしたね。

温泉といえば、温泉まんじゅうというのがありますね。
これは、何故茶色いのでしょうか?
答えは、以下の記事をお読みください。

温泉まんじゅうが茶色いのは何故? - 温泉の色だった
温泉地に行くと、定番のお土産(みやげ)は温泉まんじゅうです。が、不思議なことに、この温泉まんじゅうは日本全国どこで買っても、その多くは茶色い皮に包まれています。これは、何故なのでしょうか?温泉まんじゅうの「茶色」は、温泉の色だった温泉まんじゅうの発祥地(はっしょうち)である群馬県伊香保(いかほ)温泉には、色の異なる2種類の源泉が湧いています。ひとつは、鉄分の多い茶褐色(ちゃかっしょく)の「黄金(こがね)の湯...
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カテゴリ:[語源・由来]