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パンクしても、走行できるタイヤがある? - ランフラットタイヤ(Run flat tire)

毎年のように新機能が搭載(とうさい)され、進化を続けている自動車ですが、その進化は車体だけでなく、タイヤにも及んでいます。
高速道路を走行中にタイヤがパンクしてしまうと大事故につながったり、またパンクしたタイヤを交換しているときに事故に巻き込まれることもあります。
これらの問題を解決するタイヤとして登場したのが、ランフラットタイヤ(Run flat tire)です。
パンクしても走行できるランフラットタイヤ
ランフラットタイヤは、パンクして空気圧がゼロになっても、100kmほどの距離を安全に走行することが可能なように設計されたタイヤで、現在の主流はブリジストンが開発した「サイドウォール強化タイプ」です。
これは、タイヤのサイド部分に補強(ほきょう)ゴムを貼って厚みを出すことで、パンクして空気が抜けた状態でも、この部分が走行に必要なタイヤの強度を維持(いじ)する方式です。
この方式は、弾性不足による乗り心地の低下、重量車の荷重(かじゅう)には耐えられないのが難点です。
他に、「中子(なかご)タイプ」というのもあります。
これは、フランスのミシュラン社が採用しているもので、タイヤの内部にゴムリングを取りつけ、パンクしてもタイヤがつぶれないような仕組みになっています。
この方式は、重量とコストがかさむのが難点で、一部の車種や新交通システムの車両が採用する程度でほとんど普及していません。
前述したように、このランフラットタイヤは、パンク後もしばらくは走行できるため、事故に遭遇(そうぐう)するリスクを回避できます。
特に、交通量の激しい道路や高速道路のほか、諸外国では治安の悪い地域や、軍用車両では戦闘中やNBC環境下など、危険な場所で自動車を停止させてのタイヤ交換やパンク修理を避けることができます。
参考にしたサイト
ランフラットタイヤ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ランフラットタイヤ

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カテゴリ:[雑学]