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植物工場で生産された遺伝子組み換えイチゴで、犬の歯周病が治る?

工場の中で、温度、湿度などを管理することで、田畑で通常に栽培するよりも早く、そして多くの作物を収穫することができる植物工場。
植物工場では、一般的にはトマトやレタスなどの野菜が作られていますが、産業技術総合研究所(産総研)の北海道センターにある工場では、世界初のイヌインターフェロンイチゴが作られています。
インターフェロンとは、体内にがんができたり、ウイルスが侵入すると分泌(ぶんぴつ)されるタンパク質です。
抗がん剤に使われるほど、腫瘍(しゅよう)細胞やウイルスの増殖(ぞうしょく)を抑える力が強い物質です。
そして、イヌインターフェロンとは、イヌが体内で作るインターフェロンのこと。
この工場では、これを作り出す遺伝子を、イチゴに組み込んだのです。
2歳以上の犬の8割以上が歯周病(ししゅうびょう)にかかっているといわれますが、このイチゴの乾燥粉末を歯茎に塗布したところ、小型のビーグル犬では1週間で、大型のゴールデンレトリバーでは1ヶ月で、出血が止まり腫(は)れが引くなどの、歯周病の改善効果が認められたといいます。
なお、広さ30平方メートルの栽培室をもつこの工場では、1年間に300kgのイチゴを生産し、100万匹以上のイヌに与えるインターフェロンを製造することができます。
参考にしたサイト
動物薬用・歯周病を対象にしたインターフェロン入りイチゴを植物工場内で生産 | 植物工場・農業ビジネスオンライン
http://innoplex.org/archives/6455

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カテゴリ:[雑学]