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オールステンレスの包丁には、手術用メスの技術が応用されていた?
が、そのさきがけとなったのは、1983年に金属食器の町として知られる新潟県燕市(にいがたけん つばめし)にある吉田金属工業が発売した「GLOBAL(グローバル)」でした。
オールステンレスの包丁には、手術用メスの技術が応用されていた
GLOBAL

写真は、こちらからお借りしました。
この包丁の特徴は、”刀身(とうしん)から柄(え)までがすべてステンレス製の一体構造となっている点で、この構造のおかげで、柄の腐食による抜け落ちや雑菌の繁殖を抑(おさ)えることができるのです”。
しかしながら、この包丁の開発には苦労もあったといいます。
当時のステンレス鋼は、短期間で切れ味が落ちてしまうために、切れ味の維持が課題とされたのです。
そこで、同工業が着目したのが手術用のメスでした。
メスの材料である超硬化ステンレスと鋳造(ちゅうぞう)技術を組み合わせて、鋭利(えいり)な切れ味を長く維持することに成功したのです。
ステンレス製の包丁の欠点と手入れ法は?
ちなみに、ステンレス製の包丁のおそらく唯一の欠点は、研(と)ぎにくいことであると思われます。
また、錆(さ)びにくいといわれていますが、炭素を含んでいるため、水気をつけたまま放置すると、やはり錆が出てきます。
包丁使用後はよく水洗いして、塩分・酸性成分を取り除き、乾いた布巾等で拭いて、柄(え)を上に向けて、立てて保管するようにしましょう。

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カテゴリ:[雑学]