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えっ? 変速エスカレーターは、内部が変形して速度を変えている?

エスカレーターは非常に便利な乗り物ですが、速度が非常に重要です。
というのは、基本的に万人の乗り物であるため、せっかちな人には遅く、速度を上げれば、お年寄りなどには乗り降りが危険なものとなってしまうからです。
このふたつの問題を同時に解決したのが、「変速エスカレーター」です。
「エスカレーター」の仕組み
「エスカレーター」は、ラテン語のScala(階段)と英語のElevator(エレベーター)を組み合わせて作られた言葉です。
考案者であるアメリカの発明家チャールズ・シーバーガー (1857年 – 1931年)が1895年に命名しました。
エスカレーターは、その名の通り階段状の昇降(しょうこう)装置で、その利点は搬送(はんそう)能力が高いことです。
エレベーターに比べて、格段の効率のよさを誇っています。
エスカレーターは、ステップをループ状のチェーンに連結し、モーターで駆動(くどう)します。
ステップの速度はさまざまですが、多くのエスカレーターの速度は分速30mという一定の速度で動くため、せっかちな人はステップを駆け上ったり、駆け下りたりしてしまいます。
もちろん、速度を上げることも可能ですが、そうすると、特にお年寄りや身障者にとって、乗り降りが危険になってしまいます。

「変則変速エスカレーター」の仕組み
さて、このふたつの問題を解決したのが、三菱電機が実用化した「変速エスカレーター」です。
普通のエスカレーターは、ふたつのステップをチェーンで直線的に連結していますが、変速エスカレーターは連結部が曲がる仕組みになっています。
つまり、”傾斜時は「イ」のような形をしていた連結チェーンが、乗り口と降り口部分では「Y」のような形に変形します”。

このようにすることで、乗り口と降り口部分で、ちょうど紙がしわになるような原理でスピードが落ち、安全に乗り降りができるのです。
また、この仕組みによって、傾斜部の速度を、乗降時の1.5倍にすることが可能になったといいます。
参考にしたサイト
『エスカレーター』の仕組み(図付) - 辞書辞典無料検索JLogos
http://www.jlogos.com/g006/8567002.html

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カテゴリ:[雑学]