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満載と空荷のトラック、早く止まれるのはどっち? - その意外な事実!

車を運転中に急ブレーキを踏んだという経験は、誰にでもあることでしょう。
そんなとき、車に人や物をのせていればいるほど、慣性の力が加わり、止まるまでの距離が長くなって危険度も高くなるように思われます。
が実は、それは間違いなのです。
10トン積みと空荷のトラックは、どっちが早く止まる?
大型トラックの場合はこうです。
時速100キロで走る10トン積みのトラックと、同型の空荷(からに)のトラックが同時にブレーキを踏んだ場合、停止するまでの距離はどちらが短いでしょうか?
慣性の法則に反してしまうのですが、この質問の答えは、なんと、10トン積みのトラックの方なのです。
「『慣性の法則』に思いをめぐらしていたら、いつの間にか酔い潰れてしまった」

写真はこちらからお借りしました。
10トン積みのトラックの方が早く止まるのは何故?
それでは、何故このような結果になるのでしょうか?
トラックのブレーキは、荷物を満載(まんさい)にしたときに最も効くようになっています。
空荷では、ブレーキのパワーがオーバーとなり、タイヤはロックの状態になってしまいます。
その結果、空荷のトラックは跳(は)ね、タイヤも路面をポンポン飛ぶ状態となって、制動(せいどう)距離を伸ばしてしまうのです。
よく、高速道路などでは、路面にブレーキ跡が焼きついていますが、そうしたものの中には、タイヤの跳ねた跡を示すものが少なくありません。
低速の場合は、空荷トラックの方が早く止まれますが、高速道路では反対になるということは、覚えておくと何かの役に立つかも知れません。
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