Super源さんの雑学事典

つい手がのびてしまう、品切れトリックにご注意!

品切れ

スーパーの特売品ワゴンに、商品がひとつだけ残っています。
こんなとき、つい手を伸ばしてしまったことはありませんか?
あるいは、陳列棚(ちんれつだな)のプライスカードのところに、「ただ今入荷」と手書きで書いてあります。
こんなとき、ついつい手にとって買い物カゴに入れてしまった経験はないでしょうか?

買ったときは、内心「いい買い物をした」と、ちょっとした満足感にひたるのですが、家に帰って我にかえると、たいして必要のない物だったということもあるものです。
これは、店側がお客に仕掛けた「品切れのトリック」に引っかかってしまったためです。

人間誰でも、目の前にあるチャンスをみすみす逃(のが)したくありません。
今、手に入れなければ、もしかしたら一生手に入らないかも知れない。
そしてあとで、何故あのとき手に入れなかったのかと、後悔することになるかも知れない。
このような心理を手玉にとるのが、この品切れのトリックなのです。

たとえば、店側で、これぞと思う商品を、わざと少なめに陳列(ちんれつ)しておきます。
すると、お客は売れている商品だと思い、今買わなければ品切れになるかも知れないと思い、つい手を伸ばしてしまいます。
品物が売れたら、また少しずつ補充(ほじゅう)しておきます。
これは、小売業の常套(じょうとう)テクニックのひとつです。

そして、この品切れのトリックは、販売業専用のテクニックではありません。
ときには製造業でも使われています。
たとえば、市場(しじょう)は常に「品薄状態」になるように、出回る商品の量を意図的(いとてき)にコントロールします。
これによって、消費者の購買意欲(こうばいいよく)を高め、維持することができるのです。
その最たるものが、「限定品」でしょう。

限定品

本来、限定品とは、「製造に手間がかかるために、1日に数個しか作れない」とか、「高価な特別仕様なので、売れそうな数しか作らない」といった理由で、数量を限定する商品のこと。
すると、数が限られているために希少価値(きしょうかち)が生まれ、どうしても手に入れたいと思う人が出てきます。
それが欲しいからというよりも、限定品だから、という理由で飛びつくのも、消費者心理なのです。

すると、メーカーの方も、こうした心理をついて、わざと「限定品」を作りはじめます。
たとえば、トレーディングカードのように、いくらでも製造できそうなものを、わざと限定品にして「レア物」にするといった具合です。

消費者は、今どんな物が流行していて、どんなものが売れているのかを、通常テレビやラジオ、あるいはインターネットなどのメディアを通して知ることになります。
が、もしもこの部分で、意図的な宣伝が行なわれたとしても、消費者には分かりません。
消費者には、今実際にどんな物が売れているのかを、正確に知るすべがないからです。

もしも、知らず知らずのうちに、販売店やメーカーの思惑(おもわく)通りに商品を買わされているとしたら、それは癪(しゃく)なこと。
常に、自分が本当に必要な物は何かを考えてから買う、賢い消費者でありたいものです。
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