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えっ? 「飛んでいる矢は止まっている!?」 - ゼノンのパラドックス

パラドックス=逆説。
辞書には、「一見矛盾しているように見えるが、よくよく考えてみるとそれなりの根拠がある、もっともらしい説」などと書かれています。
一種の言葉のトリックというところでしょうか。
以下にご紹介するのは、史上もっとも有名とされる「ゼノンのパラドックス」のうちの代表的な2つです。
これは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、同じ哲学者であるゼノンの提示(ていじ)したパラドックスとして、自著の中で紹介しているものです。
1.「アキレスは、亀に絶対に追いつくことはできない」
これは、俊足(しゅんそく)のアキレスでも、先を行くカメには絶対に追いつけないというものです。
何故なら、アキレスが元のカメがいたところまできたときには、カメもまたいくらか前進している。
たとえわずかな距離であっても、カメはつねに先に進んでいるので、永遠に追いつくことはできないというわけです。
2.「飛んでいる矢は止まっている」
これは、文字通り、飛んでいる矢は止まっているというものです。
何故なら、飛んでいる矢を、非常に細かい時間で区切ってみると、その一瞬一瞬は静止している。
その静止した状態をいくらたくさん集めてみても、運動していることにはならないというわけです。
何か、屁理屈のような感じもしますが、(^^; このようにいわれると、確かにもっともらしく聞こえますね。
おわりに

いかがでしたか?
今日は、史上もっとも有名とされる「ゼノンのパラドックス」のうちの代表的な2つをご紹介しました。
これらのパラドックスを論破(ろんぱ)するためには、時間や空間の概念(がいねん)を明らかにする必要があります。
が、それは皆さんにお任せしたいと思います。
なお、このようなパラドックスにご興味のある方には、以下の記事もお勧めです。
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カテゴリ:[雑学]