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年を取ると、本当に「面の皮が厚くなる」?


図々しい人のことを、「面の皮が厚い」といいますが、良く考えてみると、この言葉はなかなか奥が深いです。
顔色は、血液の流れ方次第で変わるものです。
血管などの組織を覆(おお)っている皮が厚ければ、赤くも青くもならず、なるほど”いけしゃあしゃあ”としているように見えるわけです。
それでは一体、何ミリくらいあれば、面の皮が厚いといえるのでしょうか?
人間の皮膚の厚さは、体の場合、表皮(ひょうひ)が0.1~0.3ミリで、その下の真皮(しんぴ)が0.3~2ミリ、合わせて0.4~2.3ミリというのが平均的なところです。
もちろん、体の部位によっても差があります。
一番厚い足の裏の皮と、一番薄いまぶたの皮とでは、同じ人間でもかなり変わってきます。
また、ヒジやヒザなどの関節を覆っているところでは、他の部分とは逆に、表皮が厚く真皮が薄くなっています。
さて、そこで面の皮ですが、解剖すると、体に比べてかなり薄いことが分かります。
年齢とともに厚くなる傾向も見られ、生後9ヶ月で0.04ミリ、15歳で0.07ミリ、35歳で0.1ミリです。
年を取ると、面の皮が厚くなるというのは、本当のことでした。

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カテゴリ:[雑学]