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脱獄した囚人が、裁判官になったことがある?


明治時代の話。脱獄したあとに裁判官に登りつめた人物がいます。
その名は、渡辺魁(わたなべ かい)。
渡辺魁は、ある商社の資金を着服した疑いで、無期懲役に服していましたが、看守の目を盗んで脱獄に成功します。
その後、しばらく潜伏していましたが、辻村庫太と名前を変えて裁判所の職員となり、出世の階段を上っていきます。
そして、逮捕から10年後の1890年(明治23年)には、ついに判事に昇任。
つまり、裁かれる人間から裁く人間になったのです。
が、あるとき脱獄犯と瓜二つだという噂が立ち、隠し通せずに再逮捕されることになります。
ちなみに、この話しは、事件後に格好のネタとして新聞、雑誌に取り上げられたほか、「強盗判事辻村庫太」といった芝居や講談が各地で行なわれたということです。
戦後の作品で、渡邊魁を題材としたものとしては、早乙女貢の小説「鬼の骨」があります。
参考にしたサイト
渡邊魁-weblio辞書
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E6%B8%A1%E9%82%8A%E9%AD%81_%E6%B8%A1%E9%82%8A%E9%AD%81%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

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