- category *
- Title list *
- RSS *
- Admin
「アジサイ」は、シーボルトの愛人の名前だった?

世界中で親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木、「アジサイ」。
この「アジサイ」という名前は、なんと、シーボルトの愛人の名前でした。
「アジサイ」は、シーボルトの愛人の名前だった
ハイドランゲア・オタクサ(hydrangea otaksa)。
江戸時代末期、長崎に滞在していた医師・シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796年2月17日 - 1866年10月18日)が名づけたアジサイの学名です。
滞在中、シーボルトは1人の遊女と恋に落ちました。
その彼女の名前は、「楠本瀧(くすもと たき)」※。
が、彼は「お瀧さん」と発音できず、「オタクサ」と呼んでいました。
シーボルト肖像画(川原慶賀筆)

写真は、こちらからお借りしました。
そしてシーボルトは、それまでヨーロッパにはなかったアジサイを紹介する際、学名に瀧の名前をつけたのです。
なお後に、この命名に関して、植物分類学者・牧野富太郎は、シーボルトが美しい花に花柳界の女性の名をつけたと、強く非難しています。
※楠本瀧は、長崎銅座跡の商人・楠本左兵、きよの四女として生まれましたが、丸山町遊女の源氏名「其扇(そのおうぎ)」として、日本人の出入りが極限されていた出島にてシーボルトお抱えとなり、彼との間に私生児としてイネを出産しています。

- 関連記事
-
カテゴリ:[雑学]