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ガスタンクが球形、石油タンクが円筒形なのは何故?

都会で生活していると、なかなか見る機会のないガスや石油のタンクですが、その形は、ガスは球形、石油は円筒形と決まっています。
しかしながら、過去を振り返れば、球形のガスタンクができる昭和31年以前はガスタンクも円筒形でしたし、今でもわずかですが円筒形のものはあります。
ガスタンクは、コストはかかるが球形にするメリットがある
必ずしもこの形でなければならないということはありませんが、ガスタンクが球形になったのには、それなりの理由があります。
ガスには、圧力をかければかけるほど、体積が小さくなるという性質があります。
この性質を利用すれば、同じ容量のタンクでも、高い圧力をかければより多くのガスを貯蔵できます。
が、円筒形のタンクの場合、平面と曲面で圧力のかかり方が異なるため、圧力を上げていくとバランスが崩れ、タンクの鉄板が破損する虞(おそれ)があります。
球形のタンクであれば、球面にかかる圧力は均等になるため、円筒型のタンクのようにバランスが崩れることはありません。
そのため、球形の方が、より多くのガスを貯蔵できるというわけです。
このようなガスタンクのことを、正式にはガスホルダーといいます。
石油タンクは、コストの安い円筒形で充分
一方、石油タンクの場合は、中の圧力を高くする必要はないため、コストの安い円筒形で充分です。
ただし、タンクを必要以上の高さにすると、タンク下部に重さによる圧力がかかりすぎるので、これも危険となります。
そのため、通常タンクの高さの限界は、22メートルくらいとなっているようです。
「ねえ、『ガスタンク』って、アメリカのフォード・モーター社が製造・販売している自動車のことだよね」「それは、『マスタング』」

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カテゴリ:[雑学]