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ヘアピンの一万年の歴史とは?

髪をとめる留め具のひとつ、ヘアピン。
髪を纏(まと)めたり留めておいたりする他、カールやウェーブを作る際の道具として用いられますが、最近では、髪の長い男性が使うこともあります。
今日は、このヘアピンの歴史について書いてみたいと思います。
ヘアピンの歴史
いわゆるUピンが登場する前。ギリシアやローマの女性は、髪を止めるために、装飾用の長いストレートなピンを使っていました。
このピンは、形も機能も、現代の未開民族が使っている細い動物の骨や植物の茎(くき)とそっくりの棒状でした。
古代アジアの墓地から、多くのヘアピンが発掘されており、中には飾りが施してあるものもありますが、どれも形はシンプルなストレートピンで、1万年もの間、ヘアピンの形は変化しなかったことになります。
クレオパトラが愛用したヘアピンも、象牙製(ぞうげせい)で長さ17cmのものだったといいます。
それが、200年かけてU型のボビーピンに変身していきます。
そのきっかけは17世紀のフランスの宮廷で、カツラが大流行したことで、カツラをしっかりとかぶるために、髪を短くするか、ヘアピンでしっかり止める必要があったからです。
「『たかがヘアピン、されどヘアピン』だワン」

写真はこちらからお借りしました。
18世紀に、イギリスでボビーピンと呼ばれるようになり、19世紀には現在の強化ワイヤーに黒ラッカーを塗ったものが大量生産され始めます。
これで、1万年以上もの歴史をもつストレートピンは、すたれてしまったのです。

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カテゴリ:[雑学]