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バラには、何故トゲがある? - 自己防衛のための進化

トゲのないバラを作った人がいます。
バラの育成にかけては世界有数の名人、鈴木省三氏(すずき せいぞう、1913年 - 2000年:京成バラ園芸 所長)がその人です。
そのきっかけは、氏のもとに目の不自由な女性から、
「私もバラを(触って)楽しんでいます」
という点字の便りを寄せられたことに始まりました。
鈴木氏は、目の不自由な人のために、香りがひときわ強く、トゲのないバラを作り出し、この便りの主に贈ったのです。
バラには、何故トゲがある?
さて、バラのトゲは、茎葉が変形したものです。
このトゲは、バラの芽が出たときから、もうついています。
つまりバラは、赤ちゃんのときから、既にトゲがあることになります。
これは、草食動物にムシャムシャ食べられないように、必死の自己防衛のための進化といわれています。
花から茎まですべて食べられてしまうよりは、はるかに生き残る可能性が高くなるからです。
ノイバラなどのトゲには、ほかにも木や支柱にからみついて成長していくときに、トゲがあった方が引っかかりやすく、伸びていきやすい、という利点もあります。
トゲといえば、「きれいなバラにはトゲがある」などと、嫌味ないい方がありますが、トゲにも存在理由があることを忘れてはいけません。
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カテゴリ:[雑学]