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えっ? 茶碗の足は、安定性を高めるためについているわけではない?

茶碗や湯のみには足がついていますが、実はこれは、安定性を高めるためについているわけではないのをご存知でしょうか?
茶碗の足は、制作工程上の理由でつけられている
茶碗や湯のみなどにはついている足は「糸底(いとぞこ)」と呼ばれます。
これは、轆轤(ろくろ)を使って実際に焼いてみると良く分かるのですが、この部分は最後に糸で切って仕上げるのでこの名があります。
それでは、この糸底は何のためにあるのでしょうか?
糸底は、デザインでも安定性のためでもなく、実は制作工程上の理由でつけられています。
陶器を焼くためには、約1300℃という高温で焼き上げる必要がありますが、このとき、原材料がこの高い温度に反応して抵抗が生じ、製品にひずみが生まれます。
そして、このひずみを逃がそうとする結果、底に割れ目ができてしまうのです。
そこでつけられたのがこの足の部分です。
足をつければ、底の接触面積が少なくなるので抵抗が少なくなり、割れ目が生じなくなるわけです。

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カテゴリ:[雑学]