味噌樽のフタは、何故円錐形をしている?
味噌樽

昔、千昌夫が「味噌汁の詩※」という曲を歌ってヒットしましたが、千昌夫にいわれるまでもなく、味噌汁はニッポン人にとって欠かせない食料品です。

最近は、パック入りのものを買い求めることが多くなりましたが、かつては味噌屋の店頭に並んだ何種類もの樽に盛られた中から、好みの味噌を量り売りで買ったものです。
味噌屋といえば、近年ではその数がめっきり減り、寂しい限りですが、もちろん今でも、味にこだわる方や健康志向の方などは、ここで買っているに違いありません。

さて、あの味噌樽に乗せられている透明なフタ、あれは何故円錐形をしているのでしょうか?

その理由としては、これだという定説はないようですが、味噌樽を店頭に並べる際に、味噌を山型に盛り上げる必要があったことに由来していると考えられます。
山型に盛り上げれば、客の目につきやすく、また見栄えも良いからです。
さらに、味噌汁の色や麹(こうじ)が入っているかどうかが、目で確かめられます。

その結果、味噌は樽に山盛りにされるようになり、それに合わせたフタとして、収まりの良い円錐形のものが考えられたというわけです。

また、この円錐形が、どことなく富士山を連想させる形で、めでたいという意味もあるようです。

その他、味噌樽は、古い味噌と新しく加えた味噌を混ぜやすいように、樽が上げ底になっているのですが、そのため必然的に山型に盛り上げる形になっているという事情もあるようです。

ちなみに、最近では、きっちりと並べられるように樽の形が四角になってきたため、フタの形も円錐形から四角錐に変わってきているようです。

※「味噌汁の詩(みそしるのうた)」は、1980年04月01日に発売された、千昌夫の33枚目のシングルで、作詞:作曲は中山大三郎。この曲は、日本歌謡曲史上初めて味噌汁をテーマにした楽曲で、当時60万枚の売り上げを記録した。
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