時代劇の「打ち首獄門」「終生遠島」は大嘘?
ワンパターン、マンネリなどといわれながら、テレビの時代劇は衰えるところを知りません。
善と悪がくっきりと色分けされ、最後には必ず正義が勝つという単純明快さが、複雑で理不尽な社会で生活する私たちのストレス解消法になるからなのでしょうか。

さて、このテレビ時代劇ですが、歴史に照らして見ればおかしなところの連続です。

例えば、奉行所のお裁きの場面で、大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)や遠山の金さんが、「市中引き回しの上、打ち首獄門!」などと判決をいい渡すシーンが良くありますが、実はこれは大間違い。
奉行が下すことのできる判決は、死刑以下と決まっていました。

市中引き回しの上、打ち首獄門
市中引き回しの上、打ち首獄門
写真は、こちらからお借りしました。


また、「終生遠島を申し付ける」というのもおなじみのセリフですが、遠島(島流し)は、もともと無期懲役と決まっています。
なので、「島帰りの者」という表現もナンセンスということになります。

また、悪人を捕まえる場面では、同心(どうしん)や岡っ引きが十手(じって)を片手に奮闘しますが、岡っ引きというのは同心の私的な手下のような者で、奉行所に雇われていたわけではありませんでした。
なので、警察官でもない岡っ引きが、御用提灯を片手に町方役人の指揮を取ったりするのは、とうてい考えられないことです。

なお、時代劇では、大名屋敷や奉行所の入り口に仰々しい表札がかかっていますが、これも史実にはないことでした。
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