宇宙飛行士を悩ませる「宇宙酔い」とは?
車に乗って気分が悪くなるのが、「車酔い」、船に乗って気分が悪くなるのが「船酔い」ですが、実は、宇宙空間でも、同様の症状が出ることがあります。

それが、「宇宙酔い」です。

スペースシャトル

地上のいわゆる「乗り物酔い」の場合には、主に揺れによって耳の奥にある内耳(ないじ)の三半規管(さんはんきかん)や、前庭器官(ぜんていきかん)が混乱することから起こると考えられています。

三半規管や前庭器官は、体の平衡(へいこう)をつかさどる重要な役割をしています。
揺れによって、過度の刺激を受け、平衡感覚が乱れることから、めまい、頭痛、吐き気をもよおすのです。

これに対して、宇宙酔いは、無重力状態になってから数分後から数時間後にかかります。
その症状の多くは、吐き気、頭痛、食欲不振などです。

宇宙酔いと無重力状態との因果関係は不明な点も多いのですが、やはり、内耳の三半規管や前庭器官がうまく機能しなくなるのが原因と考えられています。
これらの器官は、重力があるところでうまく機能するしくみになっていますが、”無重力の状態だと、混乱が生じる”のです。
そしてこれが、宇宙酔いの原因と考えられています。

また、宇宙酔いは、だいたい数日以内に解消することが多いようです。

宇宙酔いは、個人差もありますが、約1/3くらいの人がかかるといわれています。
が、どのような違いから、かかる人とかからない人とに分かれるのかについては、良く分かっていません。

また、地上でかかる乗り物酔いには酔い止めの薬がありますが、宇宙酔いの薬はまだありません。
くわえて、今のところこれといった対策もないので、宇宙酔いにかかってしまったら、症状が消えるまで、じっと我慢するしかないようです。
雑学 豆知識
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