映画で、雪の代わりに使われていたある食べ物とは?
歌舞伎で、雪といえば、白い紙を細かく切ったもの。
まあ、歌舞伎は約束事の世界なので、これはこれでいいのですが、リアリティーを重んじる映画でこれをやったら、白けてしまいます。
雪は、あくまで雪に見える代物でなくてはなりません。

現代の演出では、雪の代わりに発砲スチロールなどが使われていますが、そんな便利な物がなかったハリウッドの創成期の映画製作現場では、以下のような方法が採用されていました。

最初に雪の代わりとなったのは、”羽毛”です。
白くてふわふわと空中を漂う羽毛は、それなりにリアリティーがありましたが、ある映画の撮影中に、俳優がこれを吸い込んで、あやうく窒息しかかるという事件が起こりました。

そこで登場したのが、なんと、”コーンフレーク(corn flakes)”。
アメリカの医学博士、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ(John Harvey Kellogg, 1852年 - 1943年)によって発明された、アメリカの代表的な朝食として知られる、とうもろこしの加工品です。

コーンフレーク
コーン・フレーク
写真は、こちらからお借りしました。

ただ、コーンフレークは黄色っぽいので、そのままでは使えません。
このコーンフレークを白く塗り、スタジオの天井から降らせると、あーら不思議、見事な雪に変わりました。

コーンフレークは、1938年(昭和13年)に公開された、女優ドロシー・ラムーア(Dorothy Lamour、1914 - 1996年)主演の映画『北海の子』で採用されて以来、発砲スチロールが登場するまでの間活躍したといいますが、まだフィルムの感度が低かった時代ならではの昔話です。
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